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被災地への支援について、阪神大震災被災者の言葉
東北地方太平洋沖地震の被災地のために、支援をしたいと思っている人もいるかもしれません。

被災地に対する支援について、被災地の人がどのように感じたか、阪神大震災で被災者となった、西宮市議会議員の今村岳司さんがブログに書かれています。

あの恐怖と屈辱は、記憶よりさらに奥に刻みつけられてしまっている。(2011年3月13日)

一部抜粋します。

16年前に私は被災し、実家を全焼して失いました。
それいらい、私はよほど小さな地震でも、気分が悪くなるほど怖いです。
記憶よりさらに奥のところに、あの恐怖が刻みつけられている気がします。

今回の地震は、一瞬眩暈がしたかと思いました。
でも、周りで揺れているものがあったので、それは地震だとわかりました。
吐き気を抑えなければいけないほど気持ち悪かったです。
でも、まさか、これほどのことになっているとは思いませんでした。

いらい、日々仕事に集中していても、
何か腹の底に溜まっているような気持ち悪い感覚があります。
不安なことや面倒なことを抱えているときのような。
よくよく考えたら、それは東北の地震のことだ、とわかりました。

悔しくて、悔しすぎて、記憶から消していたことが、いろいろ蘇ってきて辛いです。

ひとつは、観光気分で来た自分探しボランティアの連中のこと。

彼らは、人から感謝されることを楽しみにやってきただけでした。
だから、汚れ仕事やしんどい仕事は何かと言い訳しながらやりませんでした。
彼らで集まって楽しそうに親睦を深め合っていました。
そんな彼らに「惨めな被災者」と扱われる屈辱。
何日か経ったとき、避難所のリーダーが耐えきれずに怒鳴り散らして
彼らを追い返してくれました。
彼らがいなくなっても、彼らに受けた屈辱は消えませんでした。

「被災経験のあるあなたに訊きたいが、被災地に対して何かできることはないか」と友人に訊かれたので、こう答えました。

まずは、呼ばれでもしないかぎり、絶対に被災地に行かないことです。
被災地から出ようとする人、入ろうとする支援部隊や家族で
アクセスはただでさえ大混乱ですから非常に邪魔です。
統制もとられておらず装備もなく訓練も受けていない「ボランティア」は
ただの野次馬観光客です。何の役にも立ちません。
自衛隊は、食糧から水から燃料から寝具から、全て自前で用意して出動します。
しかし、手ぶらのボランティアは、
被災者が食うべきものを食い、被災者が飲むべき水を飲み、
被災者が寝るべきところで寝るのです。
完全に現場指揮に従うのであれば、
しかも生き地獄での救援活動に耐えうる技術と精神力を備えているのであれば、行ってこればいいと思います。

次に、要請されないかぎり何も送らないことです。
何が不足しているかもわからずに送られてくるものは、千羽鶴と同じゴミです。
「着るものがないだろう」とボロを送られても馬鹿にされたと思うだけです。
水もガスもないところにカップ麺を送られても意味ありません。
現場に何が必要かを理解しているのは現場のプロだけです。
「○が不足しているのでどこに送って欲しい」という呼びかけに応えるのであれば、ぜひ送ればいいともいます。

要はプロに任せることです。
16年前、遠くのまちの名前が書かれた消防車やパトカー、
そしてなにより規律正しい自衛隊が来てくれたときには、
ほんとうに嬉しかったです。
彼らは、これまでに見たどんな人間より気高かったです。
彼らはプロとしての技術を持っていましたし、
彼らは私たちに感謝されることなど求めていませんでした。
被災地に必要なのは、プロだけです。


それでもなにかできることを。~昨日の続編(2011年3月14日)

「できること」を改めて考えました。
考えて出た結論は、
落ち着いたという雰囲気になってきたときに行動を起こすことでした。

テレビに「復興した」というニュースが散見されだしたときこそ、
動き出すべきときです。
テレビは感情に訴えかけるエンタメなので、
感動的なドラマを放送するために、「復興」を放送します。
しかし、ほんとうの復興など、そんなにすぐできるわけがないのです。
そういう報道が為されだすくらいから、
必要な物資や、必要な人的支援や、必要な資金などが明確になってくるいっぽうで、
反比例的に「助けを求めている!」という報道は減少します。
さっきまで国じゅう挙げて「力を合わせて」といっていたのに、
さらっと忘れるのです。
そういったときにこそ、小さな情報を拾って、
みんなに呼びかけてあげてください。そして応えてあげてください。

いまみたいに、テレビが連日特番をやっている情況では、
みんな「なにかしたい」と思っています。
献血に長蛇の列ができたりするのです。
それはそれで、たいへん価値のある行動だと思います。
しかし、血液もいつまでも保つわけではないので、
献血の行列がなくなりかけたときこそ献血をするべきです。

なにより、いまできることは、募金を「すること」です。
(独自に街頭に立ってよびかけることではなく・詐欺が横行します)
呼びかけるとすれば、身元のしっかりしたところへの募金を呼びかけるべきです。
それくらいしかないのです。
でも、いまはそれがいちばんありがたいのです。
私たちは復興に必要な技術を持っていません。
私たちは復興に必要な訓練を受けていません。
でも、それぞれの財布から出る色のついていないお金は、
絶対に復興の邪魔になりません。

また、この災害は、明確に国難です。
株価も下落し、甚大な経済的損失も待っています。
そして、それは国民が働いて埋めていくしかないのです。

だからこそ、被災していない人たちは、
それぞれのところで、一所懸命規律正しく働いて、税金を納めることこそ、
ほんとうに被災していないみんながやるべきことです。

いろんな考え、いろんな意見を、それぞれの人が持っているかと思います。でも、実際に被災者の立場になった方の言葉には、被災者になったことのない人間には分からない思いがあります。


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テーマ:暮らし・生活 - ジャンル:ライフ

Emi
貴重な情報ありがとうございます。
茨城で孤立している知人家族に
何かできないかと考えているときで色々考えさせられました。


都内の者ですが、2回の地震のとき
東京もどうにかなる?と生きた心地がしませんでした。


会社の方が阪神大震災で自宅全壊し、お話を伺いました。
自宅全壊でも国からのお見舞金は1世帯に10万円だったそうです。
その方は
「出ただけよかった。
阪神大震災は大規模であったがエリアが限られていて
今回ほど広域ではないので
今回はもっと皆にお金が渡らないのでは?」と言っていました。

要は貯蓄がないと家も借りられない。生活を立て直せない。


今は安否の確認・当面の生活に必要な物資の懸念ですが
そのあとの「復興への希望」。支度金ではないかと個人的に思います。


避難所生活・立て直の話を伺い
募金をしよう、より多くの募金が必要と強く思いました。
今どこにするか調べている途中ですが
税金と一緒で何に使われているか懐疑的です。
もっと透明化していれば
本当に届けるべき方々に届けてもらえるなら
もっとお金も集まるのでは・・・と思います。




2011/03/16(水) 22:38:07 | URL | [ 編集]
ai
初めてコメントします。
西宮市議会議員の今村岳司さんのブログで
抜粋されていなかったところにものすごく共感しましたので。

以前、新潟で被災しました。
避難場所を家族に伝えたいのに、なかなか携帯が繋がらなくて
かかってきた!と思ったら遠くに住んでる親族から。
今かけてくるな!!!と本気で腹が立ちました。

貴重な回線を自分の安心のためだけに使わないで欲しいです。
地震がおきたそのタイミングで、その場にいる人が電話したい相手は
遠くのあなたではないことを想像してほしいです。

大きな地震がおきた途端にメール、電話を遠くの友人にする人を
ちょっと軽蔑しています。
2011/03/17(木) 00:39:25 | URL | [ 編集]
narimi
こんにちは。
初めて投稿します。

今村岳司さんと同じ西宮市に住んでいます。
そのような考えの方もいるのだと思って読ませていただきました。

確かに理解できる部分があると思いますが、みんなが今村さんと同じ考えだというわけではないと思います。

ボランティアの方を野次馬だとみんなが思っていると思われたら、
不自由なところに出向いてでも何か役に立ちたいって思われる方が行くのをやめて、誰も助けてくれなかったら・・・。


それに、今回の災害を阪神大震災と同じととらえるのはどうかと思います。テレビで見る限りですが、お年寄りの方がとても多く、薬をもらいに2時間も歩いて取りに行くとか・・・。被災が広範囲で、避難されている方の人数も多いから、物資がなかなか届かず、上着、下着においてまでも、「できるだけたくさん必要です。きれいに洗濯されていれば、新品じゃなくてもいい。」と張り紙がされてました。
今村さんのブログには、中古品を送られてばかにされてるって思うってありましたが、
今回の被災地では、きっと、もっともっとせっぱつまって物資が届いてないんです。
一日も早く、「助けに来たよ」って言ってほしいと思うんです。

今の西宮市があるのは、市民だけが大変な思いをしたからだけでなく、いろんな方に助けていただいた上に成り立っているんだと私は思ってます。

偉そうなことを言ってすみません。

こんな私も、千葉に住む一人暮らしの友達が心配で、地震の日、メールしてしまいました。
・・・迷惑だったのかもしれません。
2011/03/18(金) 13:41:45 | URL | [ 編集]
ちえぞう
>Emiさん
阪神大震災でも1世帯10万円ですか。。。生活を立て直すには足りなすぎる金額ですね。今回はどうなるか、もっと多いことを祈ります。

>aiさん
新潟地震で被災されたんですね。被災したことがない私たちには、被災者の方の気持ちがわからないので、どういう思いなのか教えてもらうのは貴重だと思います。

>narimiさん
考え方は人それぞれですね。今回は、地震後すぐに被災地に行きたくても、交通網が整っていなくて行けなかったですしね。ボランティアもちゃんと誠意をもった方なら今村さんも受け入れられたんだと思います。
2011/03/30(水) 20:46:57 | URL | [ 編集]
あきら
今、自分はボランティアに行こうと考えてます。
しかし、実際に何を自分が出来るのか、被災地にいくのに何を用意するべきかと情報を探している段階です。
長い滞在は出来ないため短期のボランティアになります。
私の仕事が介護の面に携わっているのを生かしてお手伝いが出来るか探して見ます。
メンタル面などすごく参考になりました。
2011/03/31(木) 13:29:54 | URL | [ 編集]
ちえぞう
>あきらさん
ボランティアに行かれるんですね。がんばってください!
2011/04/02(土) 14:33:11 | URL | [ 編集]













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