先日図書館で過去の日経WOMANをパラパラっと見ていたら、気になる記事を見つけました。
賃貸マンションに住み続けるのと分譲マンションを購入するのと、どっちが生涯でお得かという比較をやっていたのです。
『30代の独身女性は「このまま一人で家賃を払い続けるより、マンションを買った方が得ではないか」と思ってマンション購入する人が多いのだが、本当にそうなのか?を検証する』、という記事でした。
たしか比較の前提は下記の通り。スタート時の年齢は30歳。
■賃貸マンション
家賃80,000円。2年ごとに更新料。更新ごとに家賃が少し上がっていく。65歳で家賃は95,000円になっている。65歳で家賃80,000円のところに引っ越す。
■分譲マンション
3,000万円を25年ローンで借りる。管理費・修繕積立金・固定資産税がかかる(金額をいくらにしていたかは忘れちゃいました。)
で、80歳(だったと思う)になった時点で、それまでに払った総額は賃貸マンションの方が安い。だから賃貸マンションの方が損だと言うわけではない、という結論。
数字だけで見るとそうなのですけれど。そもそも比較すること自体が間違っていると思うのです。
3,000万円を25年ローンで返済するとして、金利によって総返済額は大きく違ってきます。まず、ここで比較の前提が成り立ちませんよね。
仮にこの計算どおりに行くとしても、80歳の時点では賃貸の方がお得なのかもしれませんが、80歳でポックリいくと決まってるわけではないですしねー。
損か得かはその人の価値観に大きく左右されます。自分が「買った方が得!」と思えばそれがいいし、「賃貸の方が得!」と思えばその人にとってのベストは賃貸マンションでしょう。
で、ここまで言っておいてあえて私個人の意見を言うならば「やっぱり買った方が得」ということです。
まず、賃貸の家賃と分譲のローン返済額+共益費・修繕積立金がまったく同じだったとしましょう。でも、出て行く金額が同じとしても、住んでいる家のグレードが同じとは限りません。
私の場合、今住んでいる地域で同グレードの賃貸マンションに住もうと思ったら、現在の月々ローン返済額の倍払わないと借りられません(><)。
次に、よく聞き飽きるほどよく言われることですが「住宅ローンには終わりがあるが、家賃には終わりがない」ということ。住宅ローンが終わっても共益費や修繕積立金の支出はありますが、家賃ほどの金額は出て行きません。
同じ金額でも、30代での10万円と70代での10万円は意味が違う、と思うのです。「今の私にとって10万円なんて小銭も同然!」とまではいきませんが、それなりに働いているのでまぁ普通に支出できる額。
が、年金生活になってからの10万円というのは結構キツイと思うのですよ。特に我々三十路ーズ&アラフォーの皆様は、公的年金があまりあてにできない世代ですしね。
現役世代のうちにローンを払って、年金生活になったら共益費+修繕積立金のみの支出、という分譲派と、年金生活になってもずっと同じ支出額の賃貸派。生涯支出額は同じ(もしくは賃貸の方が少ない)としても、生活の厳しさでいったら年金の中から家賃を払う方が大変なのじゃないかなーと思っているのです。
そんなことを考えてマンションを購入したわけですが、これはあくまでも私個人の意見なので。年金生活になったら狭いところに引っ越せばいい!とか、自由気ままに住む場所を変えたい!という方はやっぱり賃貸の方が向いているでしょうし。
一番かっこいいのは、やっぱりポンっと分譲マンションを現金で買っちゃうことでしょうね。あー宝くじ当たらないかな・・・。
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